気の滅入る話を致しましょうか ( 2007/06/18 )

え？　必要無い？　いえいえ御客様、そんな御遠慮なさらずに。

例えば。
或いは仮令であっても良い、比喩であったとしても一向に構わない、たとえば、だ。
私が死んだと仮定しよう。
そうすれば、屹度、否否屹度などと言う言葉で曖昧にするまでもなく議論をする価値すら見い出せぬ程絶対に、この世には何も残らない。
明日死んだとして。
二百年後、私が生きた跡など何処にも残っていはしない。
百年後に死んだとして。
二百年後、私が生きた跡など何処にも残っていはしない。
ならば、と思いませんか？
私達が産まれて生きて死んでいく意味は何処にあるのであろうかと。
元々あったのは多分『生』じゃなくて『死』の方。『誕』じゃなくて『没』の方。
私達の人生って下が深淵なのを知らない振りして虚構と虚偽で塗り固められたようなものではありませんか？
本当に本当に笑っちゃうくらい意味の無い人生を生きているとね、そんな風に思う事もある訳です。
『事もある』ってか、私の考え方の基本ですな。デフォルト。これ以上変わらないし変われないし変わる心算も無い。あっけらかんと馬鹿面晒しているよりは鬱々と大馬鹿面晒している方がまだ良い、と思う。少なくとも私はね。
明日も百年後も変わらないのなら何故生きるのかって、そりゃ『未だ死んでない』からなんですが。じゃあ何で死んでないのかって、要するに生きてないからですよね。
日本語って便利ですね。他の言語には無い微妙なニュアンスがあって。
うん、普段から日常的にこんな事頭の中で捏ね繰り回してるから情緒不安定になるんですが。未だ子供ですしね。この年から死を考えていたら怒られそうですが。
死は恐い、でもそれは生きていたいからじゃなくて詰まりは未知だから。
ふん、ふん、ふんふんふん……。ま、如何でも良いんですがね。
何を言おうとしていたのかな、私は……。